300人規模の無線LAN環境設定を行った事例を紹介いたします。

イントラサービス株式会社は、創業以来ありがたいことにさまざまなお客様からWi-Fi設備工事などのご依頼をいただいております。

今回は、埼玉県内で温浴施設を展開する株式会社温泉道場の店舗のひとつ、埼玉県さいたま市にある「おふろcafé utatane」の支配人・新谷竹朗様と弊社・加藤の対談をお送りします。

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■「おふろcafé utatane」の支配人・新谷竹朗様(左)と弊社代表・加藤芳威(右)

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■新谷竹朗様

  • 株式会社温泉道場
  • おふろcafé utatane支配人
  • フィンランド大使館公認フィンランドサウナアンバサダー
  • サウナ・スパ健康アドバイザー

 

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■おふろcafé utatane

ゆったりくつろげる時間を大切にした「おふろcafé utatane」

司会(弊社・川野):今回はよろしくお願いします。

まず「おふろcafé utatane」様がどのような施設かをご紹介ください。

新谷:ありがとうございます。「おふろcafé utatane」はわかりやすくいえばスーパー銭湯ですね。
ただほかと違うのは、若者向けにコンセプトをすごくとがらせた“ちょっと変わったスーパー銭湯”なんです。
スーパー銭湯というと和風・男性向けのイメージで、40〜50歳代のファミリーの方が過ごす施設が多いですよね。
けれど「おふろcafé utatane」はあえてお風呂の設備自体には投資をせずに、お風呂を上がった後のゆったりくつろげる時間を大切にしていただきたいとのコンセプトでスタートした施設なんです。
館内のラウンジの過ごしやすさだったり、楽しさにとことんこだわっています。

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■ゆったりくつろげる時間を大切にしている「おふろcafé utatane」の館内

司会(川野):モノからコトへとシフトしたスーパー銭湯なんですね。

新谷:はい。たとえば、スペースが必要なわりに利用頻度が低い家具や什器はなるべく減らし、ハンモックをつるしてゆったりくつろいでいただく。漫画や雑誌を1万冊以上置いて自分の好きな情報を収集できたり、カフェ風の食事を楽しんでいただく。BGMの音楽は20〜30才代の方が親近感を覚える居心地のいい楽曲を楽しんでいただく。無料のコーヒーマシンを設置して飲み放題にもしています。そういったことをとことん追求しています。そしてなにより若者の時間の過ごし方に密接に関わるためにはインターネット環境は絶対に欠かせないものなんですよ。そこで加藤さんにお願いすることが多いんですね。

加藤:ありがとうございます。

バリエーションの幅広さがイントラサービスさんの魅力

新谷:弊社の事業のひとつが古い温浴施設のリノベーションです。もともと地域のお風呂屋さんだったところを最新の温浴施設にガラッと変えていくのですが、Wi-Fiなど何もないところから始めるので、大規模なリノベーションになることが多いんです。面倒な話が出ることも多く、そんなタイミングで加藤さんにご相談させていただいていますね。

加藤:「おふろcafé utatane」様が事業を始めたばかりのお客様が少ない時期から、だんだんとお客様が増え始めた時期に、ちょうど私が関わらせていただいたんです。お客様が増えたため「Wi-Fiがキャパオーバーで遅い」という問題が起き始めて、「どうにかならないか?」と私にお声がけくださったんですよね。

新谷:もともと地域で根付いていたお風呂屋さんをリノベーションするので、Wi-Fiがないところからガラッと変えますからね。事務所のプリンターやインターネット環境の増設、宿泊棟のWi-Fiを設置していただいたり、本当に助かっています。お願いできるバリエーションの幅広さがイントラサービスさんの魅力だと感じています。

加藤:私自身も御社のリノベーションでいろいろとWi-Fiの設備工事を実際にやらせていただいて、いい経験を積ませていただいています。

最初に設置したのが、2015年2月に施工したコワーキングエリアのWi-Fiアクセスポイントですね。

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■2015年2月にイントラサービスではじめて設置したWi-Fiアクセスポイント

新谷:このころはまだおふろcaféのイメージがなく、コワーキングスペース的な利用のされ方を中心に展開していました。オープンしたてのころは、どんな人にどんなことが刺さるかわからないから、いろいろな方向でやっていたんですよ。

加藤:オープン当時、新谷さんはどちらにいらっしゃいましたか?

新谷:僕は2015年10月に「おふろcafé utatane」に異動してきました。入社して半年間は弊社グループの「おふろcafé 白寿の湯」(埼玉県・神川町)に勤務していたんです。ちなみに、白寿の湯は僕がいたころとはガラッと変わって、いまでは麹の発酵食のテーマパークみたいになっているんですよ。

加藤:弊社で全館の工事をさせていただいたのが2015年6月でしたから、そのあとから新谷さんとご一緒させていただいているんですね。

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■館内に設置したWi-Fi設備をながめる新谷さんと加藤

新谷:オープン当時、弊社の宮本(おふろcafé utatane 当時の支配人、現・温泉道場 副社長)がライターのヨッピーさんとうまくつながらせていただいて、2014年10月に「おふろcafé utatane」を面白おかしく紹介してくれたんです。この記事がトリガーになってお客様が爆発的に増えました。

「快適すぎて全人類が移住すべき」ってタイトルがすごくいいですよね。

「こういうフリーWi-Fiとか使える施設いいよね」って言ってくれる方が増えました。新しいものに興味あるお客様がSNSで拡散してくれてバズったり、その口コミを見て大学生や高校生も来てくれるようになったんですよ。

【参考記事】

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【徹底レポ】「おふろcafe 「おふろcafé utatane」」が快適すぎ! 全人類が移住するべき

https://ure.pia.co.jp/articles/-/28124

加藤:当時の高校生のたまり場といえばカラオケというイメージでしたから、「カラオケよりも客単価が倍以上になるのになんでこんなにお客様が来ているんですか?」と宮本さんと話した記憶があります。

新谷:カラオケは3〜4時間ずっと歌に集中できる環境はありますけれど、逆にそれ以上の自由さはありません。「おふろcafé utatane」は広いラウンジ内のどこで過ごしてもいいよっていう自由さが魅力なんです。ちょっとした気分転換で場所を変えて、高級なイスに腰掛けたり、マッサージチェアを利用してみたり、1日を通して本当にダラダラゆっくり過ごせるんです。館内着に着替えて、裸足で床にゴロンって転がっても誰にも何も言われないし、そんな開放感がうけたんだと思います。

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■無料のコーヒーマシンが用意されて自宅のようにくつろげる空間

加藤:“カフェ以上で自宅未満”みたいなちょうどいい心地よさがありますね。

新谷:当時はちょうど館内に滞在するお客様が増え始めて、お客様の過ごし方のニーズが本当に変わってきたところでした。YouTubeのような動画サービスがとにかく伸びているころで、みなさん当たり前にスマホやタブレットを持っていて、わざわざこの館内で友だちと映画を観たりしているんですよね。お風呂に入ったらごはんを食べて、あとは置いてあるマンガを読んでなんとなく過ごす……そんな程度に考えていた私たちの想像をはるかに超えていました。さらにInstagramのブームも重なり、海外のリゾート地に訪れているようなイメージで写真を撮る子がどんどん増えていって、FacebookやInstagramにどんどんアップしてくれたり。とにかく館内でスマホを見ている人がすごく増えたんです。

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■「おふろcafé utatane」のコワーキングスペース

加藤:「おふろcafé utatane」様は“外でおうちにいる”といったキャッチコピーでキャンペーンをされていましたよね。

新谷:そうなんです。スターバックスコーヒーが“サードプレイス”というコンセプトでカフェの存在意義を押し出しましたよね。第1の居場所(自宅)でも第2の居場所(職場)でもなく、家と職場との間のところでちょっと落ち着ける場所のような。「おふろcafé utatane」もそれになっていることに気づいたんです。

「ちょっと何かネットで調べることができればいいのだろう」ぐらいに考えて、フリーで使用できるパソコンは設置していたのですが、お客様はそれでは満足せず、家で過ごすのと同じように不自由なくあえてこの館内でネットを満喫したいと考えていることがわかったんですよ。

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■「おふろcafé utatane」にはフリーで利用できるiMacも用意

加藤:最近でこそ、どこのお店や飲食店でもようやくWi-Fiが必須だと言われるようになってきましたが、「おふろcafé utatane」様はかなり早い段階から導入されていましたよね。

新谷:ひと昔前までフリーWi-Fiを完備したお店は少なかったですからね。

加藤:たとえば飲食店の立場だと回転率を重視するため、お客様に長居してほしくないから、Wi-Fi完備に積極的じゃなかったというジレンマがあります。「おふろcafé utatane」様の場合は、逆にお客様に長居してもらうことでマネタイズにつなげる戦略なんですよね。

新谷:そうですね。そのための要素として充実したWi-Fiとフリー電源を常に意識しています。スマホやタブレットを充電できてネットもつなげられるから、ずっと長くくつろいでいただけるんです。加藤さんがネット環境を使いやすくしてくださったからこそ実現できたんですよね。

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■館内につるされているハンモック

最上級の理想を言ってほしい

加藤:弊社に継続してご依頼くださっている理由をお聞かせいただけたらありがたいです。大手も含めて数あるなかから弊社を選んでいただけているのはどんなところが理由でしょうか。

新谷:テンションの温度感を大事にしたいと思っているんです。自分たちが「こういうことをしたいな」って考えているときに、あまりにも赤の他人すぎたりお堅い感じの雰囲気になると、かしこまってしまって気軽に相談しにくい。その点、加藤さんはとても親身に同じ気持ちで相談に乗ってくださるのでこちらも話がしやすいんですよね。

加藤:ありがとうございます。

新谷:弊社の施設は1年ごとにプチリニューアルを繰り返しながらどんどん商品を更新していくんです。ちょっと変な会社で「こんなこともできるかな?」っていう、時には無茶ぶりとも思えるアイデアがどんどん出てきたときに、同じ気持ちで「こうしたらできると思います」と前向きに応えてくれる加藤さんのような方は貴重です。

加藤:それがうちのメリットでしょうかね。逆にそれ以外にあまり強みがないかもしれません (笑)。

新谷:急にネットがつながらなくなったとか、オーダーが飛ばせなくなったとか、トラブルが起きたときもフットワーク軽く対応してくださるところはやっぱり心強いですね。何かあった時には加藤さんはすぐに助けてくださるので。

加藤:私がよくお客様にお伝えするのは「まず最上級の理想をおっしゃってください」ということなんです。

まだモヤモヤとしていて「こういうことできないかな?」レベルのご相談でも、できるかできないか? お金をかけたらできるのかできないのか? お金をかければできるけど私たちにはできないのか? それは後で判断すればいいので、とにかく理想の形をまず言っていただくところからスタートしています。

新谷:自分たちでも着地が見えていないことはよくあるので、実現するプロセスについても全然わからないことがありますね。それをイントラサービスさんはなんとか形にしてくださるんです。

加藤:私自身もモヤモヤとしたなかから試行錯誤して出た答えがたまたまハマっているとも言えるんですけれどね(笑)。

お客様がチャレンジしてみたい時に、技術的にサポートできればといつも思っています。

新谷:たとえば玄関前で入館制限をするにあたってWi-Fiと専用のタブレットを使って整理券を発行するようなシステムができないかをご相談したこともありましたね。こういうその都度のちょっとした相談にもすごく同じ気持ちで相談に乗っていただけるのは本当にありがたいです。

加藤:機材や配線ルート、コストなどいろいろな制約があるなかでも、できる方法を考えてなんとか目的は達成した感じでしたね。

新谷:僕らもできるだけ予算を掛けずに実現したいのが基本ですからとても助かっています。ゼロベースで何か大きい費用をかけて全部やってもらうだけじゃなくて、既存のものを生かしたご提案もいただけるから安心なんですよ。

加藤:弊社としても細かい案件から大きな工事までご依頼いただいているのでとても助かっています(笑)。

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■理想を語り合って意気投合する2人

お客様に育てていただいている

新谷:株式会社温泉道場の成長とリンクするところでもあるのですが、「おふろcafé utatane」の工事モデルの成功例をほかの店舗にもどんどん応用させることもあります。同じ埼玉県内の会社同士であるご縁もあって、イントラサービスさんにまたお願いしたい気持ちが基本にありますね。

加藤:ありがとうございます。

他店舗でのご依頼のときにもっとしっかり提案しておけばよかったなと反省しているところも実際はあるんですよ。うまくいくかどうかやってみるしかなくて、設計して見積をお出ししてから工事が終わるまでずっと不安を感じながらやっていたことも正直あります。

新谷:それもお客様の動きを見て実際にやってみないとわからないなかでのことです。もしそれでうまくいかなかったら「次はこうしよう」と軌道修正して、どんどん改善していく。その際にまた加藤さんにお願いできるからいいんじゃないかと思っています。

加藤:試行錯誤しながら、「こうやってもいいですか、ああやってもいいですか」と相談して、全部「いいよ」って言っていただけたからできているところもあるんです。

「電波がどうしたら通るのか通らないのか」と現場でやってみてはじめてわかることも多いんです。新谷さんをはじめ「おふろcafé utatane」のみなさんのご理解とご協力があってこそ成功しています。

お客様に育てていただいているなと実感しています。

新谷:加藤さんがいいのは「無理です、やりません」とは決して言わないところ。こちらで制約を出すことで無理だってことにならないようにしていきたいですね。うまくできるかどうかわからないことでもチャレンジしていただけるのが本当にすばらしいです。

加藤:私は建築のプロではないのですが、いろいろな案件に関わらせていただいて建築工事と一緒に行う通信工事の知識もついてきました。リニューアルとかリノベーション案件にも関わるようになっています。さらに最近は自分たちだけでがんばらなくなりました。今までは、うちの社員と2人だけで「通る!」「通らない!」と現場で叫びながら作業をしていたんですけれど(笑)、電気系や電話系の配線が得意な業者さんと協業するようにしています。その結果、今まで弊社ではできなかったようなこともできるようになって仕事の幅も広がりました。

新谷:それはさらに心強いですね。

司会(川野):最後にこれからの展開のビジョンをお聞かせください。

新谷:おかげさまで、「おふろcafé utatane」館内のにぎやかな雰囲気づくりはほぼ完成していてうまく回るようになりました。新型コロナウイルスの影響で学生さんたちが来店を自粛するタイミングもありましたが、そのぶんお風呂好きの地域の方々が来てくださるようになったんです。そこで今はあらためて「お風呂の楽しさとは何か」を意識しています。サウナに力を入れたり、リアルタイムにできることはないだろうかと、グループのほかの施設にはないようなすごい仕掛けをいろいろアイデア出ししています。そのときはなにか新たなハードルが出てくると思うので、イントラサービスさんにまたお願いしたいです。

加藤:こちらこそぜひよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

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■1万冊の蔵書を前に

従来のスーパー銭湯にはない新しい価値観で展開を続ける「おふろcafé utatane」。ご担当の新谷さんのチャレンジ精神が実現するように、イントラサービス株式会社が全力でサポートしています。